声のコラム3

トマティスメソッドについて

フランスの耳鼻咽喉科医、アルフレッド・トマティス博士(1920~2001)は、聴覚心理音声学という分野を確立し、聴覚と発声の相関関係を明らかにした。
この理論は「トマティス効果」として、フランス科学アカデミーおよびパリの医学アカデミーに登録され、聴覚やコミュニケーション障害のリハビリ技術の基礎ともなっている。

「人間の声には、耳で聞いたものしか含まれない」

私は、トマティスメソッドからそのことを教えられた時、コミュニケーション不全で苦しむ一番の要因は、自分の声を受け入れていないことが原因なのではと感じた。

生徒さんの多くは、「自分の声が嫌い」だと言う。
それは、「自分の声=不快な音」だということだ。

不快な音を聴きたくないと感じたとき、脳はその音を拒否する。
つまり自ら聴かないようにしているのだ。
それが、トマティスメソッドで言う「耳がカーテンをしている」状態だ。

自分自身の声を受け入れる、つまり耳にかかったカーテンが開けば、「自分の声=心地良い音」への劇的な変化がおこる。
「人とのコミュニケーションを良くしたければ、まず自分自身とのコミュニケーションを100%にすること」
トマティスの発声トレーニングで、トマティス博士がおっしゃったそうだ。

深くて、温かいメソッドに出会えたことに、心から感謝をしている。

(2009年1月20日・濱田真実)

トマティス聴覚・心理・発声ケア協会
トマティスリスニングセンター東京


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