声のコラム5

自分の声、聴いていますか?

「自分の声を聴きながら、話して」と私が言うと、多く生徒さんは急に混乱したような表情になる。
『自分の声=不快な音』だから。
不快な音は、脳が判断して聴き取ることをやめてしまう。そのために、嫌な音を身体に入れまいと筋肉を硬直さえ、呼吸も浅くさせてしまう。無意識に、自分の声を身体全体で拒否しているのだ。それは、自分自身を否定していることと同じこと。

この状態では、いくらボイストレーニングを受けてテクニックを磨いても、声の変化は望めない。
「何をして生きたいのかわからない」 「好きなことが何なのかわからない」あなたがもし、そんな状態に陥っているなら、要注意。自分とのコミュニケーションが、上手く行っていないのだ。
自分の声に抵抗するのはやめて、静かな気持ちで聴いてみよう。
批判や分析をせずに、ただありのままに、自分の声を聴き取ってみるのだ。
リラックスして、意識的に聴き取ることができるようになると、それだけで声は変わる。

自分の声が嫌いだと感じるのは、過去にとらわれているか、間違った思い込みに振りまわされている証拠だ。いつも、右耳で聴きながら話す。
何度も繰り返しているうちに、声を出すこと、意識的に聴き取ることにあなた自身が慣れてくるはずだ。
『自分の声=愛しい音』に変われば、今よりももっと、幸せを感じることができるはずだ。

(2009年1月30日・濱田真実)


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