濱田真実の偏愛マップ

平成15年4月5日の朝日新聞に「ことばの旅人」というコーナーがありました。そこに明治大学教授の斎藤孝さんが、ゲーテの「人はただ自分の愛する人からだけ学ぶものだ」という言葉を挙げ、あこがれることの大切さを「あこがれの連鎖で人生が深まる」と表現されています。斎藤教授は、学生に「偏愛マップ」なるものを作成させるのだそうです。単純に自己紹介するより、よほど人となりが見えるとか。いただきます。私もその偏愛マップ、ほんの少し作ってみました。

   
食べ物 お酢

これを食していると心底落ち着きます。酢の物大好き!精神安定剤みたいなもの。ラーメン・餃子・焼飯などの中華系はもとより和でも洋でも、お酢は欠かせません。ザブザブかけてしまいます。周囲の人は、ただ気持ち悪るがるばかりです。

樹木

ケヤキの涼しげな佇まいが好きです。とにかく樹が好きで、花よりも樹を見ると落ち着きます。触ったり抱きついたり登ったり、樹にしてみれば迷惑なことだと思います。おサルの血が騒ぐのでしょうか。現在の住まいは、ケヤキ並木の側です。

場所 階段

階段の上の方に座るのが何故か好きです。家の階段でも外階段でもちょっと振り返って座ると、いつもと違う景色が見えてくるようで嬉しくなります。中学生の時は音楽室の横の非常階段で、親友と日が暮れるまで語り明かしました。私にとって、夢が始まる場所でもあります。

動物

ある時期、私の命でした。家にやって来たノラの子猫と共に暮らし、3年過ぎた頃に白血病を患って逝ってしまいました。猫に関しては偏愛どころではありません。溺愛。感情的になるので、今でも猫に関しては、上手く表現が出来ません。

グッズ スナフキン

学生の時、私のあだなはスナフキン。どういう理由からかは解かりませんが、気付いた時には「スナフキ~ン!」と呼ばれていました。それ以来、妙に親近感を持ってしまい家にはスナフキン・グッズがゴロゴロと転がっています。

芸術家 岡本太郎

銀座の店で歌っていたとき、岡本太郎さんは、何度かお客様でいらっしゃいました。その時は「有名な変なおじさん」程度の認識しかなかった私は、ヘラヘラと笑ってばかりいました。その後、著作や作品に触れ、こんなに素晴らしい芸術家がいたんだと鳥肌が立つ思いでした。著作「今日の芸術」は私のバイブルです。無知な自分が悔やまれます。

音楽1 亡き王女のためのパヴァーヌ

妊娠中安静を言い渡されていた私は、家でこの曲ばかり聴いていました。ラヴェル作曲のバレエ曲なのですが私は2台のハープで演奏されたものが好きで、一日中飽きる事なく聴き続けました。クラッシックはあまり詳しくはありませんが、私の中では最も好きな1曲です。

音楽 2 日本民謡

元は民族音楽好きなんです。世界各国の民謡を聞いてひたすら癒されておりました。それなのに、日本民謡にはまったく疎かった。それで、あるきっかけで聴き始めたら、素晴らしい!!民謡は日本の文化の宝です。私は、舞台でキラキラ歌われる唄より、村の古老が山や里や海で歌う素朴なものにしびれます。民謡バンザイ!!私の民謡のCDも聴いてね!

歌手(男性) 布施明

昔から、大好きです。あの伸びやかな声を聴いていると、うっとりします。歌謡界の中では随一の歌唱力を持つ人だと思っています。かつては何度もコンサートに通い、歌声を聴きながら号泣しました。

歌手(女性) ちあきなおみ

この方の歌唱力も、天才的だと思います。歌は、芝居の要素と音楽の要素が融合した芸術だと感じているのですが、ちあきなおみさんの歌は、はっきりとそれを感じさせてくれます。生歌、お聴きしたいなぁ。

作家 幸田文

この方の文章は凛としていて大好きです。物の見方、人としての在りよう。かく在りたいと思います。

映画監督 小栗康平

20年前、監督の初作品「泥の河」を観に行きました。こんなに泣いた映画は初めてでした。それから監督は、20年の間に4本の作品を撮られました。作家性の高い作品創りに心打たれます。

学者 宮本常一

昭和の歩く巨人・大民俗学者です。不勉強な私は、つい最近友人から勧められて初めて著書「忘れられた日本人」を読みました。もう、びっくり!!目からウロコです。それと同時に日本人であることをとても誇りに感じました。日本人、想像を遥に超えて面白い民俗のようです。

おやつ ボンタンアメ

たまらなく好きだー!!歯にくっつくからイヤだという人もいるのだけれど、あの独特のぶにゅーっとした感触に恍惚となる私なのでした。あのチープな薄い味も最高。子供の頃、甘い物を嫌って何も食べなかった私の唯一にして最愛のおやつ。好きだぜ。

宇宙

あまりにいろんなところで書いていたので肝心の偏愛マップに書くのを忘れていました。私の偏愛の最もたるものは、月です。宗教に近いくらい、月を愛しています。ちょっと落ち込んでいる時、哀しい時、嬉しい時要は何でも、月を見てブツクサとつぶやいています。それだけで、心も身体もすっきりしたような気になれるのだから、安いものです。旅人が道に迷った時、月を見て勇気を貰うように私の人生も月なしには語れません。ついに娘にも「美月」と名付けてしまいました。

時代 幕末

以前から幕末好きではありましたが、2004年NHK大河ドラマの影響で「新選組!」にのめり込んでしまいました。語らせたら止まらない!!講談師のように、気合を入れて語りまくります。

場所 神社・仏閣

旅に出ると、必ずその土地の神社にお参りに行きます。清浄な雰囲気が大好き。それ以上に、見えないものの大いなる力に触れることができるような気がします。なかでも伊勢神宮は、別格でした。オススメは月讀宮。神秘的な素晴らしい場です。


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